「次こそは、人間関係で悩まない職場に行きたい」そう願っていても、面接の場で人間関係についてストレートに聞くのは気が引けますよね。
しかし人間関係の悩みは珍しいことではありません。
日本医療労働組合連合会の労働実態調査では、看護師の3割以上(31.8%)が「パワハラを受けた経験がある」と回答しています。
参考:日本医療労働組合連合会|2022年 看護職員の労働実態調査「報告書」
多くの看護師が「人間関係でつらい思いをした」と同じ悩みを抱えています。だからこそ、次の職場選びでは人間関係を事前に見抜くことがとても重要です。
この記事では、看護師が面接や見学で人間関係を見抜くための具体的な質問例・チェック項目を解説します。
最後まで読めば、角が立たない質問の言い換えや雰囲気の良し悪しなど、見学の観察ポイントがわかります。
結論
面接は「採用されるかどうか」を試される場と思いがちですが、実はあなたが安心して働けるかどうかを確かめるチャンスでもあります。
人間関係で疲れてしまう働き方を避けたいなら、焦らず「自分に合うかどうか」を基準に、職場の雰囲気や文化を見極めてみましょう。
この記事でわかること
- 人間関係が悪い職場に共通するサイン
- 面接で人間関係を見抜くために意識すべきポイント
- そのまま使える|人間関係を見抜くための面接質問例
- 看護師が病院・施設見学で雰囲気を判断するチェックポイント
- 口コミや評判だけに頼らないほうが良い理由
- 人間関係で悩まない自分の軸を作るコツ
看護師必見!人間関係が悪い職場に共通する4つのサイン

人間関係の良し悪しは「実際に働いてみないとわからない」と思われがちですが、面接や見学の段階でも雰囲気の悪さはにじみ出ます。
「誰と話せるか」「どこまで見せてもらえるか」で9割が決まると言っても過言ではありません。
ここでは、人間関係が悪い職場に共通するサインを4つ紹介します。
- 定着率が低く、求人が常に出ている
- ベテランが強く、新人が育たない雰囲気がある
- 情報共有より「誰が言ったか」で物事が動く
- 派閥・噂話・陰口が日常化している
面接や見学のときに、ぜひ意識してチェックしましょう。
定着率が低く、求人が常に出ている
人が辞める職場は、当然ながら求人が途切れません。「いつ見ても同じ部署が募集している」「紹介会社から“すぐ入れます”と言われる」場合は要注意です。
以下のような状態は、働き方か人間関係もしくはその両方に問題を抱えている可能性があります。
- 1年未満で辞める人が多い
- 中途が次から次へ入っては辞めていく
- 人が足りないことが慢性化している
見学時には、スタッフの年齢層に極端な偏り(中堅が少ないなど)がないか確認してみましょう。
ベテランが強く、新人が育たない雰囲気がある

ベテランが強く、新人が育ちにくい雰囲気があると、いわゆる古株が中心の職場になりがちです。
教える側のスタンスが少し厳しかったり威圧的に感じられたりすると、新人や中途採用の人が安心して学べず、辞めてしまうこともあります。
以下の状況の場合には注意が必要です。
- 質問しづらい雰囲気がある
- 指導が感情的で一貫性がない
- 忙しさを理由に「見て覚えて」と言われる
教育体制があまり整っていない職場では、組織の文化や人間関係に少し課題があることが考えられます。
教育体制が整っていない環境では、新人や中途採用の人が学びにくいこともあるので、面接や見学のときに確認してみましょう。
情報共有より「誰が言ったか」で物事が動く
本来医療現場は情報の正確さと共有が最も重要です。しかし、人間関係が悪い職場では「あの人が言ったからやる」 「この人が言うなら信用できない」といった人ベースの判断になりがちです。
以下のような現場では、スタッフ間の信頼が少しずつ崩れてしまうことがあります。
- 申し送りが噛み合わない
- 手順やルールが人によって変わる
- 言った・言わないの揉め事が多い
結果としてミスが起きやすく、注意が必要な状態になっている場合もあります。
派閥・噂話・陰口が日常化している

人間関係がうまくいっていない職場でよく見られるのが派閥や噂話、陰口が日常的に行われているパターンです。
表向きは普通に見えても、ナースステーションの空気がピリピリしていたり、裏で誰かの話がされていたりすることがあります。
こうした環境ではスタッフは自然と疲れやすくなり、長く働き続けるのが難しくなってしまうことも。
面接や見学の際には以下のような雰囲気がないか、少し注意して観察してみましょう。
- 特定のグループだけで盛り上がる
- いない人の悪口が日常会話になっている
- スタッフが常にどこか疲れている表情
面接で人間関係を見抜くために意識すべき3つのポイント

人間関係は、求人票やホームページの情報だけではわかりません。面接や見学の場で「どこを見るか」を意識すれば、雰囲気や内側の文化を読み取ることは可能です。
ここでは面接で必ずチェックしたい3つのポイントを解説します。
- 看護部長だけでなく、現場の師長・スタッフと話せるか
- 職場見学を前向きに提案してくれるか(見学→面接の場合は事前に説明されるか)
- 退職理由を濁さず答えてくれるかどうか
看護部長だけでなく、現場の師長・スタッフと話せるか
面接に看護部長や採用担当しか出てこない場合、現場との情報差がある可能性があります。
- 実際に一緒に働く人の雰囲気
- 指導のスタンス
- チームの空気感
上記は実際に現場スタッフと話すことで、よりリアルに把握できます。たとえば以下のように聞いてみましょう。
- 面接時に「部署の師長さんともお話しできますか?」と聞いてみる
- 見学時にスタッフ同士の声かけや申し送り時の空気を観察する
実際に現場スタッフと話す機会を自然に設けてくれる職場は隠し事が少なく、風通しの良さが感じられることが多いです。
職場見学を前向きに提案してくれるか(見学→面接の場合は事前に説明されるか)

職場見学は、人間関係の雰囲気を実際に感じ取れる貴重な機会です。
良い職場では「まずは見学してみますか?」と前向きに提案してくれることが多い傾向です。
一方で、見学が後回しにされたり断られたりする場合は、注意しておいたほうがよいポイントが隠れていることがあります。
- 見られたくない状況がある
- スタッフの空気がよくない
- 忙しさに余裕がない
上記のような場合は無理に入職を決めるのではなく、見学の際にできるだけ状況を観察し、自分に合うかどうかを判断しましょう。
「見学→面接」の流れの職場は、事前に見学の案内がされたか確認しましょう。見学時は業務中の声かけの様子を観察すると、職場の雰囲気やスタッフ同士の関係性がつかみやすくなります。
退職理由を濁さず答えてくれるかどうか
人間関係に問題がある職場ほど前任者の退職理由をあいまいにします。次のような返答には注意が必要です。
「まぁ、いろいろありまして…」
「家庭の事情ということになっています」
風通しがよい職場では、以下のように具体的に説明してくれます。
- 「育休復帰で他院に移った方がいます」
- 「資格取得で急性期に移られました」
- 「親御さんの介護のため、実家の近くに引っ越しされて、通勤圏内で働ける病院を選び直されました」
そのまま使える!人間関係を見抜くための面接質問例【9選】

面接で人間関係を聞くときは「探っている」「疑っている」と思われない聞き方がポイントです。
「長く働きたいからこそ、事前に知っておきたい」という前向きな前置きを添えると、好印象につながります。
ここでは人間関係を見抜くための面接の質問例を9つ紹介します。
- 平均勤続年数はどれくらいですか?
- 新しいスタッフのフォロー体制はありますか?
- 休み希望や家庭都合の調整はしやすいですか?
- 前任者が辞めた理由を教えていただけますか?
- カンファレンス・情報共有の雰囲気はどんな感じですか?
- 困ったときに相談できる人は決まっていますか?
- 普段のコミュニケーションはどんな感じですか?
- 病棟日勤の場合残業時間はどのくらいありますか?
- 残業代は申請した分、全額でますか?
各質問は、角が立たない伝え方で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
平均勤続年数はどれくらいですか?
平均勤続年数を聞くときの質問例は以下のとおりです。
「なるべく長く働ける職場を探しています。皆さんがどれくらい勤務されているのか教えていただけますか?」
狙い
定着率 から人間関係の安定度を判断できる
長く働ける職場=人が辞めにくい、すなわち人間関係が安定していることが多いです。
新しいスタッフのフォロー体制はありますか?
新しいスタッフのフォロー体制があるかどうかの質問例は次のとおりです。
「中途入職の方には、どのような形でサポートが入りますか?」
狙い
新人・中途へのサポート → 孤立しやすい職場かを判断できる
人間関係が良い職場は新人を孤立させません。新人さんを仲間と受け入れて、即戦力にするべくOJTでしっかり教え込むのが人間関係の良い職場の特徴です。
見て覚えて文化がある職場は、人間関係が悪化しやすいので注意が必要です。
休み希望や家庭都合の調整はしやすいですか?

休み希望や家庭都合の調整についての質問例は以下のとおりです。
「子育て中でもあるので、シフト調整について教えていただけますか?」
狙い
人間関係に余裕がある職場かを判断できる
休みが取りづらい職場は、どうしてもお互いに支え合う余裕が生まれにくいことがあります。
シフトに対する受け止め方から職場の雰囲気が見えてくることも多いので、面接の場でもさりげなく様子を感じ取ってみてください。
前任者が辞めた理由を教えていただけますか?
前任者が辞めた理由を聞くときの質問例は次のとおりです。
「参考として伺える範囲で、前任の方の退職理由を教えていただけますか?」
狙い
職場が前任者の退職理由を隠さないかどうかがわかる
面接時に濁される場合は、何か言えない理由があると考えてOKです。
カンファレンス・情報共有の雰囲気はどんな感じですか?
カンファレンス・情報共有の雰囲気を聞くときの質問例は以下のとおりです。
「日常のコミュニケーションや連携は、普段どのような感じですか?」
狙い
看護師同士以外の人間関係も見える
噂・陰口・責任の押し付けは多職種間にも表れます。
困ったときに相談できる人は決まっていますか?

相談相手が決まっているかどうかを聞くときの質問例は以下のとおりです。
「中途入職の場合、業務で迷ったときに主に相談する担当の方は決まっていますか?」
狙い
サポート体制・相談のしやすさで人間関係の安心度を確認できる
相談相手が明確に決まっている職場は、新人・中途を放置しない体制ができています。
「その時々で…」「誰にでも聞いてください」とあいまいな回答は、質問しづらい空気があるサインです。
普段のコミュニケーションはどんな感じですか?
普段の様子を聞くときの質問例は以下のとおりです。
「業務中は、声をかけ合いながら進める雰囲気ですか?」
狙い
スタッフ同士の雰囲気・空気感を把握できる
人間関係が良い職場では、以下の様子が自然と見られます。
- 小さな声かけ
- 困ったら助ける文化
- 和やかなトーン
次のような空気がある場合は内部の関係性が悪い兆候です。
- 必要最低限しか話さない
- ピリピリしている
- 余裕がない
病棟日勤の場合残業時間はどのくらいありますか?
残業時間を聞くときの質問例は次のとおりです。
「日勤帯の平均的な残業時間を差し支えない範囲で教えていただけますか?」
狙い
人員配置・業務量が適正かどうかで人間関係に余裕があるかを判断できる
残業が慢性化している職場は、スタッフが疲弊する→余裕がなくなる → 人間関係がギスギスしやすいという悪循環が起こります。
季節によって違う・人によって差が大きいといった回答にも注意しましょう。
残業代は申請した分、全額でますか?

残業代に関する質問例は次のとおりです。
「残業が発生した場合は、申請した分すべて支給されますか?」
狙い
労務管理の透明性から信頼できる職場かどうか判断できる
「みんなサービスしています」「10分単位ですね」など、あいまい・慣習頼りの回答は要注意です。
労務管理がルールでなく空気で決まる職場は、人間関係も空気に左右されやすくなります。
看護師が病院・施設見学で雰囲気を判断するチェックポイント

面接の受け答えがていねいでも、実際の現場の空気はまったく別というケースは珍しくありません。
見学では業務内容を見るだけでなく、人間関係や働きやすさにつながる雰囲気を観察しましょう。
以下のポイントを意識するだけで、職場のリアルな空気がぐっと見えやすくなります。
- ナースステーションの空気は明るいか、張りつめているか
- ナースステーションや廊下の整理整頓ができているか
- スタッフ同士の声がけはていねいか、ぶっきらぼうか
- 新人・若手が萎縮していないか
- 説明が形だけでなく「自然なコミュニケーション」があるか
ナースステーションの空気は明るいか、張りつめているか
ナースステーションは、その病棟の人間関係がもっともよく表れる場所です。雰囲気が良い職場は、以下のように安心感のある空気が流れています。
- 表情に余裕がある
- ちょっとした笑顔が見られる
- 互いに自然な声がけがある
空気が張りつめている・目が合っても挨拶がないなどの場合、忙しさやいざこざが常にある状態が隠れていることも。
ナースステーションや廊下の整理整頓ができているか

整理整頓は業務の効率だけでなく、人間関係の余裕とも関係します。
転職を検討している勤務先が以下の状態なら、情報共有や動きに無駄がない=職場にまとまりがある証拠と言えます。
- 物品の位置がわかりやすい
- 机の上が不要物で埋まっていない
- 廊下に雑多なものが置きっぱなしになっていない
物が散らかっている職場は、以下の状況に陥っている可能性が高いです。
- 仕事が属人化している
- 人に頼れない環境になっている
- 余裕がなくギスギスしている
実際に働いていると、ナースセンターや廊下、カートが整理整頓されてない病棟は、人間関係が良くない傾向にあります。
スタッフ同士の声がけはていねいか、ぶっきらぼうか
声のトーン・言葉の選び方は、そのまま人間関係の質に直結します。次のような声がけがある職場には、相手を尊重する文化が根付いています。
- 「お願いします」「ありがとう」が自然に言える
- ミスや相談へのリアクションが落ち着いている
一方で、ぶっきらぼうで強い言い方が普通になっている職場では、気持ちを配る余裕がなくなっている証拠です。
新人・若手が萎縮していないか

新人や中途が堂々としている職場は、教育と受け入れがうまくいっている証拠です。若手が怯えたように小さくなっている場合は、人間関係のストレスが反映されています。
- 教育が放置気味である
- ミスに厳しく責める文化がある
- ベテランが強く、上下関係が硬直している
新人の表情・立ち位置・動きは、重要な観察ポイントです。
説明が形だけでなく「自然なコミュニケーション」があるか
見学中の説明がマニュアルを読み上げているだけなら、表面上だけ取り繕っている可能性があります。
良い職場の見学は以下のように、作りものではない日常の空気が感じられます。
- その場にいるスタッフが自然に会話へ入る
- 仕事内容の説明に自分の言葉がある
- 「ここはこう工夫していて…」とリアルな話が聞ける
口コミや評判だけに頼らないほうが良い3つの理由

病院や施設を選ぶとき、ネット上の口コミや知人の評判はつい気になってしまうものです。しかし口コミはあくまで1つの意見です。口コミで職場の実態を判断してしまうと、せっかくの転職活動がうまくいかない可能性があります。
ここでは口コミに頼りすぎないほうが良い理由と、より確かな情報を集める方法を解説します。
- 口コミは「強い感情の人」だけが書きがち
- 1つの職場を「複数の視点」で確認することが大切
- 内部情報を知りたいなら、転職エージェントを活用!(実際に就職した看護師の"生の情報"が入手できる)
口コミは「強い感情の人」だけが書きがち
口コミは、実際に働いて「すごく良かった人」か「すごく嫌だった人」が書くケースが多く、内容が極端になりやすい傾向があります。
また、人間関係はその時期のメンバーによって変わります。たとえば「怖い先輩がいた」という口コミがあっても、すでに退職している可能性も考えられます。
口コミだけで「ここは絶対に悪い」「ここは完璧!」と判断するのは危険です。あくまで参考材料のひとつとして受け止めましょう。
1つの職場を「複数の視点」で確認することが大切

職場の雰囲気は外来・病棟・部署ごとにも異なり、同じ病棟でも日勤・夜勤で雰囲気が変わることもあります。
一方向の情報だけでは全体像がつかめません。以下のように、複数の角度で情報を集めると、長く働ける職場かどうかをより正確に判断できます。
- 見学で実際に現場の空気を感じる
- 面接で師長や看護部長から組織の方針を聞く
- スタッフに教育や相談体制について質問する
内部情報を知りたいなら、転職エージェントを活用!(実際に就職した看護師の"生の情報"が入手できる)
ネットには載っていないリアルな内部情報を知りたいなら、看護師専門の転職エージェントを活用するのがもっとも効率的です。
転職エージェントは、紹介先と日常的にやり取りをしているため、口コミより「今の現場」に近い情報を教えてくれます。
たとえば転職エージェントから得られる情報には以下が挙げられます。
- 現在の看護師の年齢層や人数バランス
- 最近の離職率が高い理由
- 師長のタイプや教育の雰囲気
- 新人が辞めやすい時期と理由
特に実際に紹介から入職した看護師のフィードバックは、ネットでは得られない生の情報です。
» 【疲れた看護師必見】ギスギスしていない職場へ|人間関係に疲れたら利用すべき転職サイト5選!タイプ別に紹介
人間関係で悩まないために|自分の軸を作るコツ

どれだけ情報を集めても、人間関係が合うかどうかは実際に現場を見てみないとわからない部分もあります。
大切なのは、あなた自身がどんな職場なら居心地がいいと感じるのかを言語化しておくことです。ここでは、人間関係でつまずかないために持っておきたい自分の軸の作り方を紹介します。
自分が「居心地がいい」と感じる条件を言語化する
なんとなく「優しい職場がいい」「雰囲気がいいところがいい」と思っていても、その「優しい」や「いい雰囲気」が何を指すのかは人によって大きく違います。
まずは以下を参考に、あなたが安心して働けるコミュニケーションの特徴を具体的に書き出してみましょう。
「居心地がいい」と感じる条件の例
- 上からものを言わない
- 高圧的な注意をしない
- クッション言葉(「〜していただけますか?」など)が自然に使われている
- 声がけがていねい
- 相談できる雰囲気である
- ほどよい距離感がある
上記がはっきりしていると、見学や面接の場面で「自分に合うかどうか」を判断しやすくなります。
職場探しの基準を自分の中に作っておくことが、悩みを避ける第一歩です。
面接は「合う・合わないをお互いに確認する場」ととらえる
面接は「採用されるかどうか」を試される場所、と思いがちです。しかし実際はあなたと職場がお互いを選ぶ場です。
面接で以下の対応があった場合、あなたにとって合わない職場である可能性があります。
- 質問に対して答えを濁す
- 見学の詳細説明をしてくれない
- 人間関係について具体的に話さない
面接のあとに「なんか違う」と感じたら、辞退してもまったく問題ありません。
「面接してみて雰囲気が違うと思ったら、思い切って辞退する」選択ができるだけでも、転職の失敗はぐっと減らせます。
【Q&A】看護師が職場の人間関係を見抜くときによくある質問

看護師が面接で職場の人間関係を見抜くときによくある質問をまとめました。
- 面接で人間関係のことを聞いても、嫌な顔をされない?
- 面接のとき、転職エージェントに同行してもらったほうがいい?
- 見学では何を見れば、人間関係の良し悪しがわかる?
- 平均勤続年数はどれくらいが“良い職場”の目安?
- 人間関係が良い職場は、どうやって探せばいい?
面接で人間関係のことを聞いても、嫌な顔をされない?
嫌な顔をされないので大丈夫です。面接では「人間関係はどうですか?」と直接聞くのではなく、聞き方を工夫するのがポイントです。
例)
- 「新しく入ったスタッフへのフォロー体制はありますか?」
- 「チーム内の情報共有はどのようにされていますか?」
上記の質問は、あくまで働き方の確認に見えるため、自然でていねいな印象になります。質問に対して、濁した回答やあいまいな態度が見られる職場は要注意です。
面接のとき、転職エージェントに同行してもらったほうがいい?
不安があるなら、同行してもらったほうが良いです。
看護師転職では面接同行してくれるエージェントも多く、担当者が場の空気を和らげてくれる場合もあります。
面接同行のメリットは以下のとおりです。
- 質問しにくいことを代わりに確認してくれる
- 面接後に職場の雰囲気について客観的な意見がもらえる
- その場で条件交渉してくれることもある
自分だけで抱えこまないことが、転職のストレスを減らします。
見学では何を見れば、人間関係の良し悪しがわかる?
チェックするのは「雰囲気の空気感」です。
見学時に確認するポイントは以下のとおりです。
- ナースステーションの空気が明るいか、ピリピリしていないか
- スタッフ同士の声かけがていねいか、雑か
- 新人・若手が萎縮せずに動けているか
- 説明が義務的ではなく、自然なコミュニケーションがあるか
明るさ=声の大きさではなく、安心感があるかどうかが指標です。
平均勤続年数はどれくらいが良い職場の目安?
5年以上続くスタッフが一定数いると人間関係が安定している可能性が高いです。
ただし平均年数だけでは判断しきれないので、以下の点もあわせて確認しましょう。
- 入れ替わりが多い時期はなかったか
- 長く働いているのはどの層か(ベテランだけなのか若手もいるのか)
人間関係が良い職場は、どうやって探せばいい?
一番確実なのは転職エージェントを活用することです。転職エージェントは、退職理由や内部の雰囲気などを実際の面談者から聞いて把握しています。
ネットの口コミより生の情報が入ってくるため、条件だけでなく、人間関係での相性も考えて紹介してくれます。
まとめ|面接は人間関係を見抜くチャンスとして活用しよう

面接は「採用されるために自分をよく見せる場」と思われがちですが、本当はあなたが安心して働ける場所かどうかを確かめる大切な時間でもあります。
人間関係は、毎日の気持ちや働き続けられるかどうかに大きく関わるもの。 だからこそ、面接や見学の中で次のような視点を少し意識してみてください。
- 相手の反応がわかる質問をしてみる
- 見学では言葉よりも「空気感」に目を向ける
- 退職理由やサポート体制は遠慮せず確認する
一人で判断しきれないときや不安がよぎるときは、面接同行や内部情報の共有ができる看護師に特化した転職エージェントを頼るのも良い方法です。
たとえばナース専科やナースではたらこは新人を孤立させないサポート体制が強く、働き方や相談のしやすさを重視している転職エージェントです。
信頼できる転職エージェントをうまく活用すれば、無理なく続けられる職場を選択できます。
看護師の皆さんが安心して働ける職場は必ずあります。焦らず自分に合うかどうかを基準に、次の一歩を選んでいきましょう。
ナース専科【転職】
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