この記事の信頼性
- 総合病院勤務歴│15年
- 希少!│【運動器認定理学療法士】保有
- 担当疾患│股、膝、足関節を中心とした整形外科疾患全般
- 累計患者│3,000人以上
リハビリにおすすめできないシューズの特徴と理由
ハイカット
ハイカットシューズは、足首を包み込むようなデザインをしています。しかし、リハビリ中の足首や下肢の運動に制限をかける可能性があります。リハビリの目的は、筋力を回復させたり、関節可動域の改善です。ハイカットシューズは、足首の自由な運動を妨げる可能性があるため、避けるべきです。また、高さがあるため脱ぎ履きしにくいデメリットがあります。
ひものシューズ
ひものシューズは、微妙な調整可能でフィット感を提供してくれます。しかし、調整するには自分で床にある靴を取る必要があります。けがや病気で入院している場合、その動作が困難です。リハビリスタッフがひもの調整することがありますが、かなり大変です。その理由は、足のむくみなどでシューズのサイズが合わないことがあります。無理して履かせようとすると、痛みを強くすることがあります。また、ひもがほどけて転倒リスクが高くなることがあります。そのような理由でひものシューズはおすすめできません。
【理学療法士が厳選!】かかとのある靴おすすめ3選!┃入院用 の記事も参考にしてください。
最悪の場合切断!フットケアの重要性
実は糖尿病患者は、足部のトラブルが多いです。例えば、擦り傷が悪化して、ばい菌が入り足が腐っていくことがあります(壊死:えし)。また、敗血症と言ってばい菌が全身に広がることがあります。どちらも、足の切断や命の危険があります。近年、そのような懸念から「フットケア」という言葉が認知されてきています。フットケア外来がある病院もあります。糖尿病患者以外も、整形外科術後の足の保護の重要です。
リハビリにおすすめシューズの特徴
ローカットシューズ
サポート力がありながらも足首の可動域を制限しないローカットシューズ。一般的なスニーカーのイメージですね。脱ぎ履きもしやすいのが特徴です。
ベルクロ
ベルクロなどの簡単に着脱できるシューズを選ぶことがおすすめです。また、微妙なサイズ調整もしやすく、看護師やリハビリスタッフが介助しやすいのもポイントです。
幅広サイズ、左右サイズ違い
入院して手術などの影響で、足がむくむことがあります。その場合、普段のサイズでは履けないことがあります。最近では、インターネットでも片足単位でシューズを注文できることができます。
手術後で片足だけサイズが違うことはよくあります。
片足単位で注文できるのは、2足買わなくて済んで経済的ですよ。
▷▷【理学療法士監修】片足だけ販売しているリハビリシューズを選ぶポイントを徹底解説
40~60代の膝痛!理学療法士が厳選した人気のインソール5選 🔗も読まれています。
年代別のおすすめシューズ
年代によって必要なものが違います。40~60代は見た目、機能の両立。70代以降は、脱ぎ履きしやすい・させやすいなどの介助面の機能が必要になってきます。それでは、みていきましょう。
40~60代【女性】におすすめ
40~60代【男性】におすすめ
70代以降の【女性】におすすめ
70代以降の【男性】におすすめ
まとめ
リハビリでおすすめできない靴は、ハイカットとひものシューズです。ハイカットは足首の運動を制限し、着脱を困難にします。ひものシューズは自分で調整困難な点が挙げられます。代わりに、ローカットシューズやベルクロなどの簡単に着脱できるシューズを選ぶことをおすすめします。
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