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骨折で入院した高齢者の認知症予防グッズ5選!!┃【理学療法士】が徹底解説

みにもん

【理学療法士】として病院勤務15年以上の経験を活かし、高齢者の入院生活、見守りサービス、QOL向上する情報を発信。 【保有資格】理学療法士(運動器認定)、FP3級

高齢者が骨折などで入院すると、強烈な痛みや環境の変化や日常生活の制限などがストレスとなり、認知機能が低下することがあります。身近なところに認知機能低下を予防するグッズがあります。この記事では、入院時に役立つ認知機能予防グッズを紹介し、その効果や使い方について解説します。

この記事読むメリット

  • 認知機能低下予防についての知識が深まる
  • 認知症予防グッズがわかる
  • 実際にグッズを使っていた人の変化
  • 対象高齢者の家族が安心できる

まずは、結論からお伝えします。

骨折で入院した高齢者の認知症予防グッズは、カレンダー、時計、家族からの手紙やアルバム、家族の音声、ナンプレやパズルです。

この記事の信頼性

  • 病院勤務歴15年
  • 運動器認定理学療法士】保有
  • 整形外科患者さんを専門的に担当
  • 年間受け持ち患者さん200名
  • 累計患者さん3,000人以上
運動器認定理学療法士認定証

それでは、詳しくみていきましょう。

高齢者の骨折の原因は?┃骨が弱くなる、転倒が多い

高齢者の骨折の原因は、骨密度の低下や筋力の低下による骨の弱化です。高齢者は骨密度が低下し、骨量が減少するため、骨折しやすくなります。また、筋力が低下することで、つまずいたり転倒したりするリスクが高まります。

さらに、高齢者には視力や聴力の低下、認知機能の低下などが見られるため、周囲の環境や自己管理に注意が必要です。これらの原因が重なり、高齢者の骨折リスクは高くなります。

高齢者の骨折の部位は?┃股関節、脊椎、腕に多い

厚生労働省の「平成29年 国民健康・栄養調査」によると、高齢者の骨折の多くは転倒によるものであり、骨折が発生する場所は以下のようになっています。

高齢者に多い骨折部位

  • 股関節
  • 大腿骨
  • 手首
  • 上腕骨
  • 胸・腰椎
  • 鎖骨

高齢者の転倒場所は?┃家の中が一番多い

高齢者の転倒場所は、家庭内が最も多いです。厚生労働省がまとめた「平成29年 転倒・転落等による死傷事故調査報告書」によると、高齢者の転倒が発生した場所は以下のようになっています。

転倒場所

  • 家庭内55.7%
  • 公道:16.3%
  • 商業施設・公共施設内:6.2%
  • その他:21.8%

家庭内での転倒が最も多く、家庭内での転倒を予防することが大切です

具体的には

床や階段の段差を滑りにくい床材を使用する、靴下を適切に選ぶ、照明を明るくするなどが挙げられます。

高齢者が認知機能が低下してしまう原因は?┃痛み、ストレスや環境の変化

認知機能が低下する主な原因

  1. 骨折による強い痛み
  2. 寝たきりや不活動状態に陥ることによる身体的な弱化や筋力低下
  3. 睡眠不足や不規則な睡眠時間、環境の変化などによる睡眠障害
  4. 長時間の入院生活による社会的孤立感やストレス
  5. 薬物治療による副作用や、異なる薬剤の併用による薬物相互作用
  1. Inouye, S. K. (2006). Delirium in older persons. New England Journal of Medicine, 354(11), 1157-1165.
  2. Leslie, D. L., & Marcantonio, E. R. (2010). The role of delirium in the non-alzheimer dementia. International psychogeriatrics, 22(5), 622-628.
  3. Bellelli, G., Frisoni, G. B., Turco, R., Lucchi, E., Magnifico, F., Trabucchi, M., & Magni, E. (2010). Delirium superimposed on dementia predicts 12-month survival in elderly patients discharged from a postacute rehabilitation facility. Journal of geriatric psychiatry and neurology, 23(1), 29-34.

認知症については厚生労働省でさらに詳しく記載されています。参考にしてみてください。

あわせて読みたい

認知症予防グッズ┃カレンダー、時計、家族との繋がり

① カレンダー

目的は現在の日付の確認です。例えば、入院が夜だとすると日付を忘れてしまうことがあります。手術の日を赤丸などでマークするのも効果的です。

カレンダーはなるべく大きなものを用意しましょう。病室にはカレンダーがあっても小さかったり、4人部屋に1つだったりします。高齢者の近くに設置できて本人が確認できる大きさ、現在の日付がわかるようにしておきましょう。

② 置き時計

目的は、現在の時間の確認です。入院すると寝つきが悪くなったり、昼夜逆転することがあります。実際の時計と体内時計を一致させておくことは大切です。

病室には時計がない場合があります。身の回りに置き時計があると高齢者には便利です。特に、視認性を良くするための、大きめのアナログ時計がおすすめです腕時計をベッド柵に巻き付けるのもおすすめです。ただし、ベッドと柵の間で挟みこまれ壊れる可能性があります。壊れてもよいものにしたほうがよいと思います。

カシオはコスパが良く、安心の日本のブランドです。どちらも3,000円以下で購入可能です。

③ 家族の写真や手紙、手作りアルバム

目的は、慣れない環境や孤独感の解消です。先にも述べたように、高齢者は不安になると認知機能が低下しやすくなります。

手紙の内容は、入院の経緯や現在入院した高齢者の置かれている状況を説明してあると良いです。アルバムは、家族写真や旅行の写真、孫の写真などがあると良いですね。

④ 家族の声(音声)

目的は、③と同様です。なるべく早く、慣れない環境や孤独感を解消してあげる必要があります。家族の実際の声は安心感があります。新型コロナの影響で、面会制限されている病院が多いです。ボタンひとつでいつでも家族の声が聞けるのは非常に便利です。

方法としてはICレコーダーなどで、家族の声を録音します。内容は、入院の経緯や家族がちゃんと見守っている」、「自分のためにリハビリを頑張ってほしいなどです。

パナソニックのICレコーダーが操作性、視認性が良いのでおすすめです。さらに、フォルムがカセットテープのようで親しみがあるデザインも高齢者にとって良いですね。

➄ ナンプレ、パズルゲーム

目的は脳の活性化です。『頭で考えて、手で書く』がとても刺激になります。先にあげたものより、難易度が高くなります。そのため、もともとしっかりしていた方や入院後に身体を起せていられる方が対象になります。

ナンプレやパズルは、入院生活の必需品的なグッズです。入院生活は刺激の少ないようになっています。このグッズを使用して、頭と身体に刺激を入れて活性化していきましょう。

予防グッズの効果|意欲に変化がある

今回紹介したグッズの校歌は、客観的なデータで効果を検証したわけではありません。しかし、これらのグッズがベッドサイドにある高齢者は意欲が違います。食事やトイレ、リハビリに対する意欲が高いです。その結果、離床が進みリハビリが進み認知機能が維持できます。

今まで元気だった高齢者が入院すると、家族は色々と心配になりますよね。

  • またもと通りの生活ができるようになるのか?
  • どのくらいで治るのか?
  • どれくらい動けれるようになるのか?

その問題を解決するのが、入院直後に認知機能が低下していないことです。今回紹介した認知症予防グッズをなるべく早く用意して、病院の看護師さんに持って行ってください。周りがしっかりサポートすれば防げる認知症があります

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